英単語の学習帳として評判のいいキクタン。
小学生が覚えておきたい初心者向けの英語表現がたくさん載っているので、アルファベットを覚えたあとの一冊にぴったりです。
そんなギモンにお答えするべく、この記事では小学生向けのキクタンを写真付きでレビューします。
キクタンって何?
『キクタン』はアルクから出版されているCDつきの英単語帳です。
キクタン=単語を聞いて(キク)、覚える単語帳(タン)
リズムに乗って英語を歌のように発音する「チャンツ」で、楽しく学べるのがポイント。
小学生向けから英検や大学受験、ビジネス向けまで幅広いラインナップがあります。
キッズ向けのキクタン
子供向けのキクタンは2種類あります。
- キクタン小学生
- キクタンキッズ
違いは以下のとおり。
キクタン小学生 | キクタンキッズ |
小学校の外国語活動向け | 児童英検対策向け |
単語を文で覚える | 単語をイラストで覚える |
チャンツは英語と日本語 | チャンツは英語のみ |
小学校中学年~高学年対象 | 幼児~小学校高学年対象 |
英語学習歴なし~ | 英語学習歴半年~ |
※一部重複している単語があります。
キクタン小学生をレビュー!
それでは早速レビューしていきます。
今回レビューするのはこちら!キクタン小学生①です。
基本情報
まずはざっと概要を見ていきましょう。
キクタン小学生①概要
- 教科書と同じB5サイズ
- カラー120ページ
- CD2枚付き
- 赤シート付き
- 収録単語数:約350語
- 小学校の外国語活動向け
キクタン小学生は、英語学習歴のない小学校中学年~高学年の子のための単語帳です。
一般的に単語帳というとB6くらいのサイズを想像するかと思いますが、このキクタン小学生は子供たちが普段から馴染みのある教科書サイズ(B5)。
本の構成
この1冊を通して好きなもの・得意なこと・毎日のことが言えるように、身近な単語がたくさん収録されています。
『キクタン小学生』は4つのユニットがあり、その中でさらに35のトピックに分かれています。
各トピックの構成
- 例文
- 単語
- 単語の意味
- 各単語を使ったフレーズ
- フレーズの意味
- 文章作り(自分のことを言う練習)
1トピック2ページで、実際はこんな感じ。
それぞれのユニットの最後に復習ページ・ブレイクタイム的なページもあります。
ユニットごとのポイント
ここからは各ユニットを見ていきましょう。
Unit1
ユニット1は色・食べ物・動物など、学ぶ単語は計80個。
ここでは自分の好きなものを言えるようにします。
学習するセンテンスは2種類。
ユニット1のセンテンス
- I like~.
- My favorite ○○ is~.
Unit2
ユニット2は103個出てきます。
自分の年齢と誕生日を英語で言えるように、1~20までの数字やJanuaryなど月の言い方・○番め(1st,2nd…)の言い方を学びます。
他には、文房具や子供の身近なおもちゃ・洋服など。
学習するセンテンスが少し増えます。
ユニット2のセンテンス
- I'm ○ years old.
- I was born in ~.
- My birthday is ~.
- I want a ~.
Unit3
ユニット3は48個と少なめだけど、内容は充実!
ここでは「○○が得意です」「○○ができます」と特技を言えるようにします。
単語は、科目・スポーツの名詞や、paintingなどの動名詞、fun・coolなどの形容詞が出てきます。
センテンスもレベルアップ。
ユニット3のセンテンス
- I'm good at ~.
- I can play ~.
- I can ~.
- I think it's ~.
Unit4
最終ユニットは幅広いトピックが集まっています。
天気・時刻・気持ちなど基本的なことを始め、学校や習い事、毎日の習慣などてんこ盛り!
センテンスもたっぷりあります。
ユニット4のセンテンス
- It's (天気) today.
- It's (時刻).
- I'm ~.
- I ~ at (時刻).
- I have ○○ for breakfast/lunch.
- I go to ~.
- I study ~ on (曜日)
- I ~ afterschool.
付属CDについて
『キクタン小学生』にはCDが2枚付属しています。
CDはトピックごとに構成が決まっていて、
- 例文(聞く)
- 単語チャンツ(単語リピート)
- 文章作り(フレーズリピート)
このパターンで進んでいきます。
チャンツで学ぶ!
キクタンはノリのいいチャンツが特徴。
民族系からファンクまで様々なテイストのチャンツを用意しています。
『キクタン小学生』のチャンツは、「英語→日本語→英語→(自分で言う)」の順番になっています。
子供って言葉あそびやリズムあそびが大好きですよね。
ついつい口ずさみたくなるリズムなので子供も自然と引きこまれ、楽しみながらあそび感覚で英語を覚えることができます。
キクタン小学生の使い方
単語帳と聞くと読む→覚えるというイメージですが、キクタンは「聞く→言う」で覚える方法。
基本的には、CDをかけながらテキストを開いて、読む・聞く・言うを繰り返して身につけていきます。
「テキスト読むのは苦手」「目で見るより耳で聞く方が覚えやすい」というお子様の場合は、CDだけ聞いても良いでしょう。
日本語の意味や文章内の単語は赤字で書かれているので、付属の赤シートを使って隠しながら単語を覚えることもできます。
ここがGood!キクタン小学生のおすすめポイント
ここからは、実際にこの本の学習を終えた親子がおすすめポイントを紹介します。
1日に学ぶ単語は8個
『キクタン小学生』は1日1トピック・2ページ進めればOK!
ほとんどのトピックは2ページあたり単語8個。
一度にたくさんの単語を詰め込むより、無理のないボリュームでコツコツ続ける方が、長期的な定着を図れます。
「文で覚える」からそのまま使える
一般の単語帳は、英単語がずらっと並べて書かれていているだけですが、それだと「この単語はどういう風に使うか」イメージしにくいですよね。
この本は単語と一緒に例文が載っているから、覚えればそのまま使えます。
リスニング・スピーキングの力が伸びる
小学生向けの英語教材は書いて覚えるドリル型が多いですが、小学生の外国語活動は「聞く」「話す」を重視。
文法やライティングは中学校に入ってから学ぶので、小学生の時点で英単語や文章を書けるようになる必要はありません。
『キクタン小学生』は「英語で言える自分のこと」がコンセプト。
聞く→言うを繰り返すことで「私は○○が好きです」「私は○○します」「私は○○と思います」など、日常の中でよく使う表現を身につけることができます。
リスニング力・スピーキング力がつくというのが、普通の単語帳とは違うキクタンの強みですね。
英会話のフリートークで使える表現がたくさん
我が家は子供がオンライン英会話を習っていますが、初めての先生と話すときやレッスン時間が余ったときにフリートークをすることがあります。
『キクタン小学生』にはフリートークや自己紹介に使える表現がたくさん収録されているので、学習していくと、
- あなたは何歳?
- 誕生日はいつ?
- 今何時?
- 今日の天気は?
- 趣味は?
- 何色が好き?
- 何の科目が好き?
- 今日のランチ/おやつは何?
このあたりは難なく答えられるようになります。
英会話スクールで初心者向けのレッスンをしているなら、この本を確認や復習するための教材として使うのもおすすめです。
まとめ
「小学生のおうち英語」はじめの一冊にぴったりのキクタン。
CDを聞くことで耳が育ち、自分で言う練習を重ねることで「単語を覚えただけ」にならない、使える英語が身につきます。
文章で覚えるから、名詞ばかりの英語ドリルに飽きてきたお子様が使うのもアリ!
Amazonでも中身が見れますので、ぜひチェックしてみてくださいね。